海外を飛び回るような仕事がしたいと思っていたのと商学部だったので、漠然と商社に就職を考えていました。いろいろな商社の説明会を回りましたが、オー・ジーは担当者の方が優しかったのと会社の雰囲気が良さそうだと感じて印象がすごく良かったです。実際に選考が進む中でもやりとりが丁寧でしたし、選考中に人事部以外の一般の社員の方とも会うことができ、会社の雰囲気を肌で感じることができたので入社を決めました。
オー・ジーが出資しているタイの化学品専門商社であるMC Industrial Chemical(MCIC)に2018年から出向しています。オー・ジーの社員としては営業という職種ですが、MCICでは取締役の役職を与えられており、企業経営についても日々学んでいます。
具体的な業務内容としてはタイにある日系企業に対して新規で原料提案を行う仕事がまず一つ。中でもオー・ジーグループで取引のあるタイ国外メーカーの製品の拡販に注力しています。あとはタイ現地メーカーからの要望を基にタイ国外企業に対して営業を行い販路を拡大していくというのもあり、最近ではマレーシアや中国などとの取引も増えています。主に扱っているのはありとあらゆる製品に使われるプラスチック、工業製品に着色する際に使用する塗料・インキ等の基となる溶剤など。プラスチックに関してはペットボトル、溶剤に関しては自動車など、本当に私たちの身の回りに溢れているものの元となるものです。
仕事の進め方が違うのは難しくもあり面白いところでもあります。日本人は予定から逆算して計画を立て進捗を確認しながら進めていくのが普通だと思いますが、タイ人はどちらかというと計画よりも目の前のことに全力を注ぐという進め方。だから、1、2ヶ月経ったときに蓋を開けてみたら全然進んでいなかったり、違う方向に行っていたということがよくあります。でも、不思議と締め切りになるといろんなことが目前でぴったり噛み合って計画通り行くということもある。こういうのは文化が違うなと思いますね。
ただ、MCICでは日系企業を多く相手にしていますので、タイの仲間に対しても日本のやり方を理解してもらうように説明したりお願いしたりということはしています。また、やはり取引を成約させる最終段階では、日系企業のお客様だとこちらも日本人が出て行かないと話がまとまらないことが多いので、私がタイ人の営業担当者に同行して大詰めの交渉に臨むことも多いです。
入社数年後に東京でいち営業担当者として働いていた頃の話です。当時は日本国内の担当顧客に対しての商売拡大と共に日本国外への製品拡販に取り組んでおりまして、ある化学品を米国のメーカーに提案することがありました。ただ、この化学品というのは米国にオリジナルのメーカーがいらっしゃって、言ってみれば他の海外メーカーのものは後発のコピー品のような扱いだったんです。私からは日本国内のメーカーの製品を提案するわけですが「お膝元のようなところで果たして受け入れられるのだろうか」という不安も最初はありました。
実際は提案した製品を非常に高く評価していただき、米国のメーカーが輸入して下さることに決まりました。日本の原料メーカーも「そんな強いメーカーがいる国で商売できるとは思わなかった」ということですごく喜んでいただいたのが印象に残っています。
商社は自分達で何かを作っているわけではないので、間に入るメリットがないと商売が成り立ちません。だから、我々がいることで物事が円滑に進むとか良い効果があるといった明確なメリットは求められます。例えば原料メーカーとそれを使って何か製品を作るお客様双方の声を聞いて、それを双方に確実に伝え、必要に応じて調整役となる。原料メーカーが従来販売していた以外の新規顧客を我々が見つけてくるというアクション。また、当社を通してもらえれば、小ロットの注文でも他のお客様の分とまとめて原料メーカーに発注できるので、直接よりもディスカウントできたりするのは、商社ならではかと思います。
営業社員個人に求められるアクションとしては、レスポンスを早くするということ。また、海外駐在して感じているのは言葉が100%通じないからこそコミュニケーションを大切にする必要はあると感じています。一方的に伝えるのではなく相手のことを理解しようとする姿勢が必要です。
オー・ジーはやりたいことに自由に挑戦できるのが魅力だと思います。また、働いている社員の皆さんも優しく良い人ばかりなので、環境としても働きやすい会社です。会社や業界のルール、仕事の枠などに捉われすぎずに、さまざまなことに挑戦したいという方には向いていると思うので、是非一緒に働きましょう!