AddWorks ATR945

''添加剤のブルーミング''

HALSなどの添加剤は、その構造や分子量によって樹脂内部から表面に移行し、ブリードによって樹脂から失われるものがあります。その場合、添加剤の損失による耐候性の低下や射出成型時の金型汚染などトラブルの元になります。
AddWorks ATR945は低分子量HALSですが、末端に非極性の炭化水素部をもち、非極性の樹脂への相溶が良好で、ブリードを起こしにくく、また水にも溶け出しにくくなります。
そのため、屋外用途においてPP樹脂の耐候性付与に効果を発揮します。下図はPPシートをヨーロッパにおいて屋外暴露し、分解までに必要なエネルギーを示した結果です。年間約450kJ/cm2のエネルギーが照射されるため、AddWorks ATR945を用いた場合にはおよそ4.5年間品質を維持することができます。